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突然のお知らせになりましたが、加藤千恵先生の「くちびるから短歌」は、来月号をもって終了となります。長い間、ご愛読ありがとうございました。 |

(撮影/五十嵐和博)
1983年北海道生まれ。高校在学中の2001年、歌人・枡野浩一プロデュースで短歌集『ハッピーアイスクリーム』を上梓。以降、短歌以外の表現活動にも取り組む。著作に『ハニービターハニー』『誕生日のできごと』などがある。最新刊は『さよならの余熱』。
「くちびるから短歌」
「とぎれた日々の前に立ちどまる」
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どこだって平気と笑っていた彼女 北京でどんな景色を見てるの |
バイバイって笑ったあとで気づかされた 自分に嘘をついていたこと |
| 見えるものも見えないものも受け止めたい深呼吸して背筋を伸ばす |
| 「またね」っていつもみたいに言ったけど この教室では会えないね もう |
| 台所の ブーンってうなる 冷蔵庫だけが 味方に感じる夜だ |
| 友達のために焼いてるお菓子だけど いつかは君に届けてみたい |
| 水曜と金曜が好き 君に会えるからってことは 誰にも言えない |
| 一瞬でずっと遠くの世界までわたしを連れ去ってくれる一冊 |
| 通り過ぎた日々や思いを確かめるように伸ばした制服のシワ |
| 同じように並んでるのにあなたのだけ特別に見える 自転車置場 |
| 同じように並んでるのにあなたのだけ特別に見える 自転車置場 |
| 光とかほんのわずかな希望とか混ざった朝を受け止めている |
| なんだって書ける黒板を目の前にチョークを持ったまま悩んでる |
| もう誰もいない教室は見たことのない場所みたい 寂しくなるね |
| ラベンダーの香りはしなくなったけど もらった優しさなら残ってる |
| 食べごろを逃してやわらかくなってしまった桃のような気持ちだ |
| 体温が上昇してるわけじゃないあなたに恋をしてるってことだ |
| 今ここで何でも始められる予感まぶしいくらい真っ白い紙 |
| 海なんて珍しくないはずなのに思わず声をあげてしまった |
| 今ここで起きてることが全部夢で目覚めて消えてしまえばいいのに |
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街じゅうの綺麗な花を買い占めてみたとしたって晴れない心
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